【大学生の英語学習】黄リー教をやってみる(その1)

『黄リー教』の表紙画像 勉強記録

 この記事は、筆者が『黄リー教』(『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』)を用いた英語学習の進捗と成果を記事にするという企画です。(その1)と題した今回の記事では『黄リー教』の簡単な紹介と、筆者の英語学習遍歴について述べたいと思います。

大学での英語学習について

 大学生になって論文・原書購読や資格試験のために英語を勉強する人がいる一方で、全くしないという人もいるかもしれません。高校生の英語学習はさしあたっての試験という目標があり、それに沿った教材が学校や塾から提供されますが、大学生で英語を勉強する場合は先程挙げたように目的が多岐にわたるため勉強の選択肢も無数にあります。

 今回は、時間をとって勉強するなら基礎からやり直したいということで、『黄リー教』という本を使って体系的に勉強をしてみたいと考えました。この教材が上のような目的に沿った勉強への布石として有効だろうとにらんだからです。

『黄リー教』はどんな教科書か

 読者の皆さんは『黄リー教』(『基本文法から学ぶ 英語リーディング教本』)という本をご存じでしょうか。恥ずかしながら、僕は今まで一度も耳にしたことがありませんでした。大学受験の参考書について大方は知っているつもりですが、学校の教員や受験情報サイトでも聞いたことがなく、周りで使っている人を観測したこともなく…

 かなりニッチな参考書なのかなと思いましたが、どうやらそうでもないようです。おそらく、受験生というよりは英語を改めて学ぼうとする大学生とか社会人からの支持が厚いのかなと思います。実際、書店では受験参考書のコーナーではなく語学のコーナーに陳列されていたような気がします。

 ところでネットでの評判がかなり良い『黄リー教』ですが、どのような本なのでしょうか。

 この本は「基礎から正しい道筋で英語力を養成する」と書いてある通り、ゼロの状態から着実に積み上げていくスタイルです。かなり分厚い本ですが、冒頭を見てみると確かに中学1年生で習うような内容が並んでいます。英文の構造について網羅的に解説がなされており、体系的な知識の習得が目指されているようです。記号を多用した図解や一問一答の演習形式から、教授の方法論に独自性があることが見て取れますが、実際やってみると学習の道筋は至って正統的なものだと分かります。

 知識面でみると文法書を読めばよいのではないかという方もいるでしょうが、『黄リー教』ではそれらの知識の配列(学習する順番)と定着(一問一答形式で繰り返し)に工夫が施されているので、前から順番に読んでいくことで学習しやすくなっています。文法書を読むだけで知識が整理できるのは天才だけでしょう。一方で一問一答の形式にまとめられていれば、ただ繰り返して覚えればよいという話です。(中学・高校時代にやったように…)

筆者の英語学習遍歴

 筆者は中学高校時代は比較的英語が得意でしたが、一定の水準までは点数をとれるものの、そこから伸び悩んだという経験があります。フィーリング、すなわち英単語の意味の組み合わせで推測するような読み方をしていたためです。それだと特に難しい文章を読むとき、小さな誤読が積み重なり、全体として全く異なる解釈をしてしまう。少しのズレが積み重なって、最終的に全く違った方向に行ってしまうことがよくありました。

 高校時代は必要性が感じられなかったからか、文法の勉強を疎かにしていたのを今でも後悔しています。浪人してからは、正確に読んだり書いたりするには文法をちゃんとやらなければならないと思い、一から勉強するよう心掛けました。幸いにも体系的に文法を教えてくれる予備校の授業があったため、『ロイヤル英文法』などの助けも借りながら知識をある程度習得できました。これは非常に良い勉強だったと思います。難しい文章を読むにはきちんと文の構造を理解できないとダメだ、と痛感しました。

 とはいえ、まだ知識整理しきれていないと感じる部分があります。今一度基礎に立ち返り、英語力を盤石にしたいというのが今回の目的です。

最近の英語教育

 近年の学校教育では文法の学習は昔と比べてあまり重視されなくなってきている模様です。それと呼応する形なのか、共通テストでも旧センター試験のように直接的に文法的な知識が問われる問題は消滅しています。聴く、話すに力点を置いたアクティブラーニングが行われたり、読みの授業では大意の把握が重視されたりと英語の授業はより実践的な方向にシフトしているようです。実際に筆者の高校時代にもそのような傾向がありました。

 教育について批判しようとか評価しようという気持ちは一切ありません。大事だと考えるのは、学校で取り扱われない知識の補完を自分でしなければならないということです。「自分の英語学習では文法的な基礎から着実に積み上げた方が成績が上がるのではないか、自分は文法をきちんと勉強するほうが向いている」と判断した人は、本で自学自習する、あるいは予備校の授業を受けるといったかたちで学校の授業だけでは不足する文法の知識を習得して整理していく必要があるのだと思います。繰り返しになりますが、「実践的」な英語の授業が悪いとは思いません。ただ、英語の勉強の方針として向き不向きがあると思いますから、そこは各自で調整する必要があるということです。

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